Finger Dance｜フィンガータットとは【ダンスジャンル別解説】 – XTRAP｜Official site｜LED Dance Performance

フィンガーダンス（フィンガータット）とは

2020年1月更新

現在ニューヨーク、カリフォルニア、ボルチモアを起点として全世界に浸透中の
最新ダンススタイル「Finger Dance（フィンガーダンス）」について解説します。
総称として分かりやすくFinger Danceと言われているが、
大きくわけて、Finger Tutting (フィンガータット)とDIGITZ (ディジッツ)という呼び方がある。

Finger-Circus — カリフォルニアの有名フィンガーダンスクルー「フィンガーサーカス」

Finger Tuttingのルーツは文字通りTUT（タットダンス）

Finger Tutting (フィンガータット)はTUT / Tutting (タット)がルーツとなっている。
タットとは腕で形を作り魅せるダンスである。
基本的な動きとして、四角形を作ったりそれを移動、変形させたりする動きが在る。
そこから派生して、指で形を作り始めたのがFinger Tuttingである。

DIGITZ（ディジッツ）

DIGITZは、指を使ってフロー(流れ)を表現するダンスである。
Liquid(リキッド)というジャンルと切り離せない存在であり｛Liquidは液体の意味。ウェーブに似た技術で、腕を使いフローを表現する｝、曲線的な動きが多い。

メディアによって他の表記も目にすることがあるが、基本的にDIGITZが正表記であり、DIGIT、DIGITSなどは誤りであることが多い。

この2つのジャンルは、元々は上記のルーツで存在したが、共に進化し、現在はハッキリと区別されることは少なくなってきている。
Finger Tuttingでも指でのウェーブを使い、DIGITZでもTUTの要素を使うことが増えてきているからだ。

DIGITZの言葉のルーツとは
元々はDigital(デジタル)から由来している。Digit = 数字、桁
海外でも数字を指で数える事から元々スラングで指の事を「digit」と言い、
それが発展し指のダンスをdigitsと呼ばれるようになった経緯があります。

Dark Matter(※1)はしっかりとしたダンスジャンルにする為動きの１つ１つに名前をつけ、
さらにdigitsのsをzに改名して新たなジャンルを確立しました。

※1 DarkMatter [ダークマター]　アメリカボルチモアを拠点とするFinger Styleのルーツとなるクルー。DIGITZやLiquidの提唱者。

Finger Connect(フィンガーコネクト)

さらに上記２つ（DIGITZ / Finger tutting）を応用した、Finger Connect(フィンガーコネクト)というスタイルもある。
DIGITZにはリモートという、指を使い他の指を操作しているように見せる技がある。
それをFinger TUTと混ぜて使い、より連動性のある動きをするのがFinger Connectである。
他にも顔の形状を利用したFace Tutting(フェイスタッティング)や指で輪を作り他の指を通す軟体的なFinger Thread(フィンガースレッド)などがある。

ジャンルとして名前が広まっているのは
Finger Tutting とDIGITZだが、その派生のスタイルは様々である。
それら全てを含めて「指で魅せる」ことに関してFinger Styleと表現されることが多い。

日本での人気

日本でのFinger Tutting人口はまだまだ少ないものの、近年急激に日本のダンス界に浸透している。
その要因としては三代目J soul brothersのNAOTO氏が振り付けに取り入れていたり
XTRAPのRYOGA、NARI等の日本人プレイヤーの世界での活躍が起因となっている。

最近ではXTRAPのTV・メディア出演によりさらに一般的に広まりを見せる。

まとめ

Finger Styleを構成するのは
Finger Tutting / DIGITZの2大要素です。
派生としてFinger Connect / Face Tutting / Finger Thread などがあります。
Finger Styleは各国の著名なプレイヤー達によって日々進化し続けており、
それぞれの国、地域、コミュニティ、特有のダンススタイルとのmixにより、独自の進化を遂げたものも多い。